我儘で不器用
自分でそう思うのか、誰かから言われたのかはわからないけれど。
…私が好きなエピソードをひとつ。
『日経エンタテインメント』2007年6月号にて。
この号のインタビューは全体的に彼女の本質をしっかりと捉えているような気がして、 とても好きなんだけど。
特に私が好きなのはインタビュー本文内じゃなくて、
「CONTENTS」いわゆる目次ページの、
表紙 上野樹里
と書いてあるところ。
インタビュー時の彼女の様子が軽く(?)書いてある。
…以下抜粋。
”…「出演作をどのように選んでいますか?」というライター氏の質問に対し、「それ、どういう意味ですか?現場に呼んでいただくことがありがたいのに!」と顔を真っ赤にして怒り出したときには、内心、ドキドキものでした。でも、ライター氏もプロ。それをキッカケに会話は弾み、真摯な熱い語り合いとなりました。…”
もちろん、取材も撮影もその後バッチリ進んだ、と続けて書かれている。
これを読んだ時、失礼ながら…爆笑してしまった。
あまりにもリアルに目に浮かんでしまったから。
声まで聴こえてくるくらいにリアルに。
…これを読んでどう思うだろうか?
彼女は我儘だろうか。
「優等生」ならたぶん、ここで怒ることはないだろうな、とは思う。
ちなみに約9ヵ月後の今年の3月号の『GYAOマガジン』では、
やや似通った質問、
「この作品に出ようという決め手になったことはあるんですか?」
(この時は映画『奈緒子』を指す)に対しては、
「いつもそうですけど、私、自分で出演作を選んだことがないんです。そういう役者さんもいるのかもしれないけど、私にそんな自信はない。だってやってみなきゃわからないし、選んでしまったら自分で出会いを狭めることになるし……」
と答えている。…ごく普通に。(いや、内容的にはすごく深いけど)
訊き方とか答え方…っていうのもあるだろうけど。
樹里さんが怒ったことについて私は、"すごく情の深い人だな"という印象を持った。
現場とかそこにいる人々とか、そういうものに対して敬意や愛情がないと、
こんな風に怒ったりはしない。
たぶん彼女にとって、現場とはそれだけ大切な場なのだ。
確かに言い方ひとつで、怒らないでも済むだろう。
その方が好印象かもしれない。
でも私は"顔を真っ赤にして怒り出す"…そんな彼女の真っ直ぐさを、
我儘だとは思わない。
彼女の中にある大事なものに対して"失礼なことを言われた"、
と思うのだろうと思う。
作品や役についても、没頭するあまりに監督や演出家とのディスカッションがかなり白熱することが多々ある…とも聞いたことがある。
それもこれも、ただ単に自己満足だけの為になされることではないと思う。
それは彼女の根底にある考え方に起因する。
「いい作品を作って見る人を喜ばせたい」
真っ直ぐ過ぎるほど真っ直ぐな彼女は、
やはりこれからも真っ直ぐに、この気持ちを貫いていくのかな。
常に笑顔で、万人に好かれるのは意外とカンタンなのかもしれない。
確かにその方がラクだから。
('09.4.23追記。「常に笑顔でいること」はカンタンではないですね。
昨年、この記事を書いた後も思ってたんですが、話の流れ上そのままにしてしまいましたが…^^;
ただし、笑顔でいた方が”いい子”というレッテルを貼られやすい。それがいいか悪いかは別として…)
でもそれができない、"不器用"な上野樹里という人が、
私にとってはどんな人よりも魅力的に映る。
熊澤尚人監督(『虹の女神』の監督)曰く、
『愛すべき不器用』。
そんな「我儘で不器用」な人だからこそ、
一緒に仕事をしてみたい…と役者仲間や映画人に思われるんだろうね。
だから、『我儘で不器用』は最大の賛辞なんだと思うよ、樹里さん?(笑)
…そんなワケで。
HAPPY BIRTHDAY for your 22th!!!
Dear:Juri...☆

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